ようやく秋の気配が感じられるようになりました。でも日中は真夏日になりそうです。
今日は“瀬野川公園 いきいき健康フェスティバル”の中のイベントです。

このところ、瀬野川公園の体験会は園内や周辺を歩くことがほとんどでした。
今日は時間もたっぷり、旧西国街道の道を通って、瀬野ーの自然の中を散策します。

先ずは、旧国際学院大学の方へ坂を下っていきます。

油御用所跡に立ち寄ります。
今は小さな水路に案内の看板があるだけですが…。
江戸時代以降、燈油の需要が高まり、広島城下では綿花や菜種の栽培が盛んにおこなわれました。
宝永6年(1709年)、割庄屋 野村孫兵衛が瀬野川から100m以上の水路を引いて直径6.4mほどの水車を回し、菜種や綿の実から油を搾る油搾場を作り、油の販売を始めました。
広島城下から原料を運び、城下に油を運ぶ。
人馬の往来が盛んに行われ、賑わっていたそうです。

渋滞の名所だった一貫田交差点を通り、龍善寺にお邪魔します。
創建は平安時代(1022年)、江戸時代に現在の場所に建てられた由緒あるお寺です。
ここには大きなイチョウの木(広島市指定保存樹)があります。
銀杏がたわわに実っていて、真下の車庫の屋根にボトンボトンと音をたてて落ちてきていました。
今月の終わり頃には見事な紅葉が見られることでしょうね。
ちょうど、ご住職が通りかかられ、普段は見られない、創建当時から安置されている薬師如来を拝見させて頂きました。
今日のような嬉しいハプニングは、街歩きをしていると時々あります。
ゆったりとしたウォーキングならではの体験ですね。

現在、旧西国街道の道は地元の方の生活道路です。
道の傍らには、彼岸花や萩の花が咲き、ゆったりと気持ち良く歩くことができます。
JRの線路に沿っていて、鉄道好きにはたまらない所ではないでしょうか?

最初に坂を下ったということは、最後は登り坂です。
坂の手前で一休み。英気を養って、さぁ、登ります。
直ぐに息が弾んできて、ジワッと汗が滲んできます。
ハァハァと息が切れてきて、立ち止まって休まざるをえません。
でも、ベテランの方たちなので、無事に完歩。
「疲れたけど、頑張ったわ!」と清々しいお顔をされていました。

年々、秋は短くなってきていると言われています。
秋の草花や紅葉を楽しむ機会も減ってしまうのかもしれません。
でも、秋は色々なイベントが目白押しです。
ウォーキングをしながら、身近な所で自然を楽しみましょう!

担当:矢村 文